立場上、あまり言いたくないが、
なぜかと言われたら誘われたからとしか言いようがない。
小学生で入院し、医者を目指し、
中学生で合唱部に入り、オペラ歌手を目指し、
高校生で流行っていた服作りに目覚め、服飾を目指し、
そのすべてをやり切れず、もしくはやり切ったが才能がなくあきらめたところで大人になった。
前職はアパレル販売員だった。実は、販売員にあこがれはなかった。
服飾関係の短大を卒業したものの、服を作る側の仕事には就けずあきらめた。
服を作る、買う、着ることに興味はあったが、売ることへの興味は全くなかった。が、高い学費を払ってもらった親に悪い気がし、アパレル系の人材紹介の会社に登録をし、百貨店最大手の場所で服を売ることとなる。
そんな中、新規立ち上げブランドの引き抜き話をもらう。
当時、そろそろ実家に帰ろうと思っていたし、いまだに服を売ることに興味を持てないでいた私は、そんなありがたいお話を一蹴した。
そのことをさりげなく母に話した。初めて母が私に大人同士として話したと記憶している。
「それってすごいことだよ？私はこんなに一生懸命働いているのに、今まで一度もうちに来ないかって誘われたことはない」と。
うちの父はよく引き抜きの話を受ける人で、転職をしそのたびに活躍していた記憶がある。
私はそれを社会の当たり前のことと思っていたが、世の中はそうではないらしい。
人生の先輩である母が言うのであればそうなのだろうと思い、その会社に転職。
その会社は今の土屋のように新規店舗をどんどん出店していった。
社歴や経験に関係なくキャリアアップさせてくれる意味でも今の土屋に近しい会社だったと思う。
そこで8年間の販売、店舗マネジメントの経験を積み、病気を機に退職。
次に何をしようかと思っているとき、たまたまデイサービス土屋と知り合い、
土屋訪問介護事業所が大きくなるタイミングでお誘いをいただいた。
前職での経験上、興味があるかどうかにかかわらず
誘われた仕事は活躍できるし、努力できる場所だということがわかっていたので二つ返事でOKし翌日、上司に退職の意を伝えた。
それが2015年の夏の話。
そこから今までずっと、私がこの仕事に強い興味を持ち、仕事を続けらている。
