介護のお仕事から学んだこと チームとしての視点

介護のお仕事から学んだこと チームとしての視点

成澤雅志



こんにちは。
まだまだ介護経験の浅い私ですが、今までの介護を通して学んだ事についてお話しさせていただければと思います。

皆さんの目の前に困っている人が居たらどうしますか?
手を差し伸べますか?
多分自分も助けると思います。

重度訪問介護の利用者やそのご家族は、とても困っている事が多いです。
実際のサービスに入って目の前で困っている人が居る時、相手から要請が無くても気を利かせて片づけをしたりご家族のお手伝いをする、一見すると良い事に思えませんか?
私は「よく気が付くなー」とか感心したり、「言われる前に動かなくちゃなー」とか考えてました。
しかし介護を続けていく中で、必ずしもこれが良い結果に繋がる訳ではないと学びました。

何故いけないのか?
そう感じる方も多いかと思います。

私達の仕事は色々な方が関わっています。
利用者によって様々ですが、24時間365日ヘルパーが必要な方も多くいらっしゃいます。
その中でヘルパーだけでも何名もケアに携わっております。

例えばの話ですが、関わっているヘルパーの中で私一人だけ毎回のケアの際に他のヘルパーさんがやっていない場所の掃除をやっていたりすると、それが問題になる事があるのです。
〇〇さんは何も言わなくてもやってくれるのに、あなたはやってくれないのか?
あくまでも自分は善意でやっていたつもりなのですが、自分の行動で他のヘルパーさんが責められたりするケースがあると知りました。

上記でも述べたようにケアには数多くの人が関わっているのですが、その中で足並みを乱してしまうとケア全体にまでその波が及ぶ事もあります。
責められたヘルパーさんは、もしかしたら辞めてしまうかもしれません。
多くのヘルパーさんが離れていってしまった場合、利用者の在宅生活の継続すら危うくなってきます。

自分一人で利用者の生活を支え続ける事は困難です。
利用者の在宅生活を支えるには、支援をするチームとしての視点も重要だと学びました。
もし現場で判断がつかなくなった場合は担当のコーディネーターに相談してみて下さい。
うまく解決する方法を提案してくれると思います。
利用者の在宅生活が1日でも長く継続していけるよう、協力していきましょう!


※成澤雅志プロフィールはこちら