介護業界に足を踏み入れるとは思ってもおらずに入社した私は「介護とはこういうものだ」という先入観がなかったのが逆に良かったのかもしれないと思っています。
新しく入られたスタッフさんに現場のご案内をしたり、現場に入った感想や悩みなどを聞くうちに、今までに高齢者介護の経験がある方や、介護という仕事に少なからずイメージを膨らませて来られる方はこの仕事を始めてみたらそのギャップに驚かれる事も多いのだということを知りました。
重度訪問介護という仕事の特性上、障害のある比較的お若いご利用者様が多い中で
高齢者介護のイメージとはかけ離れているのではないだろうか?
人生をある程度全うされた高齢者様と違うのは、当社のご利用者様の大半は私たちと変わらず昨日までバリバリ仕事や家事をしたり、子供を抱っこしたり、走ったり、重いものを持ち上げたり、デートしたり、趣味に没頭したり・・・いろんなことが出来ていて、それらが志半ばで病によって急にできなくなる。
それは想像しただけでも恐ろしく、計り知れない苦しみや悔しさを抱えていらっしゃる方も多いのではないだろうか。
私たちの仕事はどうそこに寄り添えるか。
寄り添うといってもべったりそばであれこれと世話を焼いたりするのではなく、どれだけご利用者様がご自分で動くのと同じように手足になって動いてあげれるかが重要なことではないか?と思い、新しく入社される方には「このお仕事は介護というより介助という方がイメージが湧きやすいと思います」とお話しするようにしている。
元気であればご自分で何の気なしに出来ていたこと。例えば痒い所を掻いたり、右にあるものを左に動かしたり、いきたいときにトイレに行ったり、歯磨きしたり、寝返りをうったり・・・
そんな何げないひとつひとつの動作もご自分では難しいご利用者様の代わりになるべくストレスなく支援していくこと。
それは技術よりもご利用者様に寄り添う心が1番大事なのでは、と私は思います。だからこそ、このお仕事は経験のあるかたもない方も活躍できる、魅力的かつ、必要とされるとてもやりがいがあるお仕事なんだと思います。
まだまだどこかで支援の手を必要とし、お待ちの方がたくさんいらっしゃいます。
全ての必要な人に必要なケアを届けられるようになるためには、たくさんの仲間が必要です。これを読んでいる、そこのあなた!
私たちと一緒に頑張ってみませんか?心よりお待ちしています。