働くということを考える

山口理絵




この仕事に就いて、2ヶ月が経ちました。今でも転職の動機について聞かれることがありますが、転職活動をしていた時の動機とはだいぶ変わってきているような気がします。

転職を意識したきっかけは、前の職場が緊急事態宣言で2ヶ月間の営業停止になった時でした。小売業だったため、生活必需品とは言え、需要頻度は低く消費者の生活行動の変化が直撃を目の当たりにしました。
自分の働く店舗が営業しなくても、人々の生活には影響がない。その時に、自分自身の働きが、会社の目指す方向が人のためだとしても、直接人のためになっていないと感じでました。営業が再開したあとも、店舗の売上が会社のためになり、巡りめぐって人のためになることを感じて働いていましたが、「もっと直接的に人とか変わる仕事がしたい」という気持ちは日々大きくなりました。
それが本当の転職の動機だと、今は思います。

転職活動を始めた頃は、介護の仕事は正直、視野には入っていませんでした。いくつかの転職サイトでたくさんの会社を見ましたが、一番悩ましかったのは、自分の社会人としての市場価値でした。「あなたにお勧めの仕事」やオファーが来るのは小売業や、飲食業の管理職。時々子供も学習塾の塾長のオファーが来ていましたが、つくづく思ったのは、どんな会社で働いていたかではなく、そこで何をしていたかで市場価値が決まるということです。私は「小売店の店長」としての価値ではかられ、このままだと同じ様な働き方になってしまうと思いました。

その後仕事の探しかたを変え、ご縁があってユースタイルラボラトリーからオファーを頂き、入社させていただきました。介護は全くの未経験です。でも決め手になった理由は3つ。前職でも大事にしていた「必要な人に必要なこと、ものを届ける」という姿勢、チャレンジできること、「出来ないことができるようになる」という自分の成長ができることです。折しも、家族のことで介護の必要性が出てきており、福祉のことを知らないままでは済まされなくなっていました。有る意味タイミングとか、運や引き合わせもあったかもしれません。

転職活動に費やした2ヶ月は、自分自身と向き合う大事な期間でした。さらに2ヶ月働いて、ケアスタッフとしては、まだまだ未熟。日々考え、自分と向き合うことの繰り返しで、上手くいかないことの方が多いです。ですが、1人でもおおくのご利用者様やその家族の支えになれるよう、成長していきたいと思います。

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