介護のお仕事で困ったこと 呪いの呪文と糖質欲求

介護のお仕事で困ったこと 呪いの呪文と糖質欲求

川邉 会美



「介護のお仕事」とは、目に見えない「陰の性質」と、「陽の性質」が存在している。私たちは日々の暮らしの中で、常に「陰」と「陽」の揺らぎの中で存在していて、精神の安定を保てている状態で、日々過ごせるのが一番望ましいのですが、ライフワークの中で崩れた状態となり、ストレスにより「陰」となり、憂鬱になったり無気力になったり、「陽」となり、過剰な精神状態となり、攻撃的になったり、不穏症状が出たりすることがあります。

私たちは、この感情や情動の揺らぎ、波動の中で生活を送りながら、介護という生活に密接したお仕事に携わり、目に見えない感情と情動に左右されたり、突き動かされたりしながら、平常な精神状態とモチベーションを維持しながら、働いていかなければなりません。
ですが介護のお仕事とは、楽しいことばかりではないですし、耐えなければならい試練の方が多いと思いますし、長い人生の中で、介護や介助をする側の立場にある方のライフワークにも、様々な試練や壁にぶつかることもありますし、感情や精神状態が崩れやすいお仕事だと思います。。

ではその、介護のお仕事での困りごととは何か?問題となるマイナス要因とは…すべて取り上げるときりがないので、よく話題に上がる3つの問題を上げてみますと、① 睡眠時間や生活リズムが乱れる。(勤務時間が不規則) ②スタッフの不満やストレスの蔓延化(人員不足・離職率が高い・不要な業務が多い) ③日々の精神的・肉体的疲労の蓄積(積み重なるストレスにより体調を崩してしまう)

スタッフの不満度が高いと、利用する側(顧客)の満足度が上るわけもなく、利用者の不満や苦情も増える一方です。そうなると、職場に行って業務に入ると、スタッフや利用者から「呪いの呪文」のように、不平不満とストレスからの不定愁訴の訴えが続きます。スタッフや利用者の今後もより一層“介護や医療というケア”を必要とする人々が増加してゆく中で、これらの問題点を、どのように解決してゆくかによって、介護する側とされる側、双方の満足度=幸福度、QOLの向上につながると思います。

これらの問題を、解決するために国は福祉・介護事業所のICTの活用を推進しました。さらに効率をよくするために、データーをグラウンド化しスタッフがどこにいても情報共有・伝達できるよう改善され、「省力化」「効率化」「労働力」の向上を図りました。この改善は、2040年問題に向けて、高齢者・障害者雇用の推進にも必要不可欠であった取り組みです。そして、今後はこの様々なシステムが導入されたものの、企業や事業所でどのシステムを利用してゆくか、「国民が世界最高水準の保健医療サービスを効率的に受けられる環境整備」をしたいと考えています。 そして、2020年度は、「健康・医療・介護ICTの本格稼働」することを目視していますと発表しています。
福祉・介護業界は、ICT化と向き合い、事業所によって課題は様々ですが、人材不足と業務の効率化はどこの事業所でも課題とされることでしょう。業務の効率化の一番の解決策が、「手書きでの記入」と「転記作業」による、「時間」と「経費」の浪費をなくし、保存義務や「報・連・相」に必要な記述作業を除いては、すできる限りの「ペーパーレス化」を行うことだと思います。これを実際に実施すれば、必要なケアの時間を確保することができ、ケアを必要とする利用者の支援に入るスタッフ数を増やすこともできるはずです。
利用者の満足度と事業所の業績も上がるという、理想のサイクルに転換することができるのではないでしょうか?
理想のサイクルに近づけるよう、日々、業務・労働環境の改善をし続けてゆく上司と、現場の情報共有や居宅環境の整備を行う部下との良い連携と関係構築が必要だと思います。自身も一スタッフとして今後も会社に貢献していきたいと思う次第です。

その他の問題である、生活習慣の改善やストレスマネジメントについても、現代のストレス社会で生きてゆくには一生の課題となると思います。私自身は、生活リズムが崩れたり、ストレスフルな状態になるとどうしても糖質欲求が高まります。もともと、かわいい創作スイーツやデザートが好きであることも原因の一つなのですが、生活の中での楽しみでもあるので、ストレス発散方法の一つだと割り切って、美味しく食べたり、楽しく作ったすることにしています。

甘い食べ物だけでは、よくないので2年ほど前からは、アロマ療法も取り入れ、芳香浴や吸入法は、リラックスすることや安眠に大変効果があります。味覚を受容する味蕾や、香りやフレーバーといった嗅覚を受容する嗅球を利用して、いかにストレッサーから誘発されるコルチゾールを回避するかが、私のストレス対策のポイントとなっています。また、程よい運動、ストレッチやマッサージも、高ぶった精神状態や、長時間のデスクワーク・支援に入った後の、筋緊張状態を鎮静・弛緩することに大変効果があるので、セルフケアとして日々の中に取り入れ、ケアをする側とされる側が、共に良い関係を築けることが理想です(^^♪

いろんな悩みや心配事を気軽に相談できる、仲間作り・ネットワーク構築・家族関係構築に今後も携わって居たいと思います。


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